お久しぶりの方も、はじめましての人もこんにちは〜。ホタマです。

突然ですが、皆さんはどんな”きっかけ”で新しい音楽に出逢いますか〜?

SNSを通じて初めて知るアーティストも多いでしょうし、YouTubeを流しっぱなしにしてたら偶然いいMVに出逢えた…!といった体験談もよく聞きます。これだけネットに情報が溢れていると、新しい音楽を知るきっかけも多種多様ですよね〜。

そんな私はというと、最近は気になったアーティストの活動拠点or所属レーベルから、関連アーティストを芋づる方式で聴いていくのがマイブームでございます。

音楽を地域で括ってみると、その街の雰囲気、住む人々の価値観、ファッション、政情までも読み取れることが多く、曲を聴きながら色んな情景が浮かんで来てとても楽しいんですよね〜。

やっぱりサウスロンドンの音楽が面白い

(Nadia Rose :参照URL

そこで今回は、地域にフィーチャーした音楽コラムの第1弾と称しまして、(今さら感もありますが笑)2〜3年前から注目されているサウスロンドンの音楽シーンについて紹介してみたいと思います。とはいえサウスロンドンシーンと言っても、様々なジャンルの音楽が入り乱れているので、一括りにこれがサウスロンドンの音楽だ!と断言することはもちろんできません。

今回は特に注目している、①インディロック部門、②R&B/ネオソウル部門、③グライム部門、④ヒップホップ部門の4つに分けて、おすすめのアーティストを紹介したいと思います。

あくまで個人的なアーティスト紹介の記事なので、1つの視点として楽しんでいただけたら嬉しいです〜。

①インディロック部門

(shame :参照

まずは、サウスロンドンの現行シーンを語る上で避けては通れない、インディーロックのおすすめアーティストから紹介したいと思います。そもそも、メジャーレーベルにフックアップされない”インディペンデント”なロックがなぜ注目されているのか。その前提となる流れを自分なりにまとめてみました。

前提その①.ロック衰退の2010年代

イギリスといえばロックバンド!というイメージを持つ人も多いと思いますが、実は2010年代においてロックという音楽ジャンルは世界的に”冬の時代”と呼ばれており、とにかく人気がなかった…。UKロックもその余波をダイレクトに受けた音楽シーンの一つでした(2010年代のロックの衰退の詳細については割愛します)。

(トニー・ブレア元首相とノエル・ギャラガー :参照

そもそも、オアシスやブラーを中心に盛り上がったブリットポップムーブメント(90年代半ばのイギリスのポピュラー音楽ムーブメント。ブレア政権のブランド戦略として、ファッション/アート/音楽などのユース・カルチャーが国策として推進された)以降、イギリスでは、音楽が政治の道具として国家に取り込まれ、消費されることへの嫌悪感が蔓延していました。

そのブリットポップの反動として、2000年以降はDIYな思想と現場主義の強いムーブメントがシーン全体に広まっていきます。このローカルな志向はいまだに根強く残っていますよね〜。

(我らがリバティーンズ! :参照

しかし、悲しきかな。そこに追い討ちをかけるように、2008年あたりからいわゆるUSインディー(アメリカのインディーロック)が盛り上がりをみせてくるわけでして…。

当時は「インディロックといえばアメリカ!」というような空気感で、イギリスのインディロックは、良い作品をリリースしても話題にすら挙がらないような時代でした。インディーがダメならメジャーも不発…(もちろん良いバンドはいっぱいいたと思うんですけど)。2010年代は、今振り返ってみてもUKロックにとってかなり厳しい時代だったと思います。

前提その②.Windmill(ウィンドミル)というライブハウス

(ウィンドミルの外観。URL

そんな冬の時代を乗り越え、今のロンドンシーンの火付け役となったのが映画『T2(トレインスポッティング2)』のエンディング・ロールでも象徴的に使われた、Fat White Familly/ファット・ホワイト・ファミリー(以下:FWF)というバンド。

(当時の荒廃した英国の空気によくマッチしていました)

そのFWFの活動の起点となったのが〈Windmill(ウィンドミル)〉というライブハウスです。

ウィンドミルは今のサウスロンドンを語る上で欠かせないコミュニティで、その立ち位置を”あえて”例えてみるのであれば、ビートルズ最盛期のThe Cavern Club(キャヴァーン・クラブ)のような存在でしょうか。

(Facebookより)
(Facebookより)

キャパは150人ほどと小さめですが、全盛期は週7日、毎晩ギグ(ライブ)が行われるような盛況ぶり。才能と野心にあふれる若いミュージシャンたちが毎晩のように集い、ミュージシャンだけでなく、映像作家や、画家など、あらゆるクリエイターの社交の場としても機能しているようです。それにしても楽しそう〜。

(意外に客層は老若男女さまざま : 参照

シーンやコミュニティが育つためには、仲間たちが集うリアルな居場所が何より大切ですよね。

 

前提その③So Young Magazineの存在

(公式サイトより :参照URL

そしてそして、もうひとつのシーンの立役者とも言えるのが、現地のリアルな動きを伝える〈SoYoung〉というメディア。ソーヤングは、ライブハウスに通う音楽好きの2人で立ちあげた媒体で、最初は完全にインディペンデントなファンジンのような形でスタートしました。

ソーヤングの方針は至ってシンプルで、

既に名声を得ているバンドを取り上げるのではなく、まだ無名でも注目すべきバンドたちを積極的にサポートする

こと。「良いものは多くの人に知って欲しい!」というピュアな動機が原動力になっている姿勢に心から共感しました。

当事者目線で現場に参加するからこそ、ダイレクトで生々しいリアルを発信し続けられるんですよね〜。

公式サイトより)

そして注目して欲しいのが、SoYoungは誌面のデザインも全部自分たちで作っているところ。メンバーの1人がイラストレーションを学んでいたので、得意のコラージュをそのまま載せていたり、写真を友達のフォトグラファーにお願いしていたり。ある程度売れていても立ち上げ当初のDIYな姿勢は譲らない徹底ぶり。

自前でやっているからこその自由度と統一感がありますよね、、!この空気感、めっちゃ良いですな〜(skinsもこんな感じを目指したいね)。

内輪ノリに留まらず、現場の空気感を様々なアプローチで上手に伝えている、今のサウスロンドンを象徴するメディアだと思います。

▶︎公式サイトもぜひぜひ。

サウスロンドンのおすすめバンド【インディロック編】

さてさて、前置きがだいぶ長くなってしまいましたが、ここで個人的に”今”注目したいサウスロンドンのおすすめアーティストを3組紹介したいと思います。

①Goat Girl

(Louderより)

まずおすすめしたいのが、女性4人組の(という紹介も時代錯誤な気もしますが)ホットでクールなGoat Girl。音楽性はポストパンク寄りではありますが、垣間見えるサイケかつエクスペリメンタルなサウンドが非常にクセになる〜。

ダークで雑多なサウンドも大好きなのですが、なんと言ってもそのたたずまいのカッコ良さに惹かれてしまう…。スタイリングはもちろん、その抜け感のある気怠さはステージでも唯一無二。

(特に好きなアー写 :参照

特に最高なのがこのBBC MUSICのライブ映像。当たり前のようにカッコつけて当たり前のようにカッコいいパフォーマンスをしてくれるのがたまんないんですよね。

そして、来年2021年には待望のセカンドアルバムがリリースされます。今から楽しみで仕方がないです。

②Black Country, New Road

(loud and quietより)

こちらも、来年の2月にデビューアルバムが出る期待のニューカマー。なんとまだデビュー前ながら、イギリスで行ったライブは全公演完売…!どうなっちゃってるんですか〜。

バンドと言っても、ギター/ドラム/ベースの他に、サックスや、弦楽器、シンセも入った7人編成。まだまだ若いのに、ライブパフォーマンスの洗練具合と何が起こるかわからないアレンジの妙に毎回感動します。動画を見るたびにライブで見たいな〜とウズウズ。

このBlack Country, New Roadというバンド名は、ネット上のランダムなジェネレーターで生成された名前をそのまま使っているそうで、特定の文脈からあえて外れるようなスタンスも個人的に好きなポイントです。

今作に関連するアートワークも、フリー画像サイトunsplash.comからの素材が使用されており、バンド≒アイデンティティ という枠から一歩踏み出しているところが2020年ぽくもありますね。

待望のデビュー・アルバム『For the first time』は来年2月5日リリースです。

③Tiña

(みんな目つぶちゃってる笑)

ピンクカウボーイのニューカマー。ちょっと情けない一面もあるけど音楽性は結構ガチガチのサイケデリック。カッコいいです。


長くなっちゃったので今回はここまで!part2もお楽しみに〜!

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です